●ペーパードライバーがいきなり運転するのは危険！事前に知っておくべきこと

運転免許を持ちながら、長い間運転から離れている「ペーパードライバー」がいきなり運転を再開することは非常に危険です。この記事では、ペーパードライバーの定義や、いきなり運転することのリスク、そして安全に運転を再開するための基本的な練習方法について詳しく解説します。ペーパードライバーの方や初心運転者の方、運転に自信のない方はぜひ参考にしてください。

●ペーパードライバーの定義

⚪︎ペーパードライバーとは、「運転免許を持っているが、実際には運転をほとんどしない人」を指します。近年、都市部では交通機関が発達しており、電車やタクシーの利用が一般的になっています。その結果、運転する機会が減り、車を所有しない選択をする人が増加しています。また、運転免許は身分証明書としても利用できるため、ペーパードライバーの数が増え続けています。

長期間運転から離れていると、運転に関する知識やスキルが衰えてしまいます。いざ運転する際には不安や戸惑いを感じることが多くなるため、再開する前に十分な準備が必要です。

●ペーパードライバーがいきなり運転するのは危険な理由

⚪︎発進方法が分からない可能性がある

運転の基本である発進方法を忘れてしまうことが多いです。エンジンのかけ方やギアの操作がスムーズに行えない場合、特に緊急時には大きな問題を引き起こす可能性があります。発進手順やその後の操作が曖昧なまま運転してしまうと、アクセルとブレーキを間違う、前進しようとしてバックギアに入れてしまうなど、事故につながる可能性があり危険が伴うため注意が必要です。意外なように感じるかもしれませんが、普段から運転している人でも慢心や注意散漫でペダルやギアを間違い、大きな事故を起こしているケースは少なくありません。

⚪︎標識を覚えていない

交通標識や信号の意味を忘れてしまうことが多く、特に新しい標識や交通ルールが増えている現在、最新の情報を把握していないと安全運転ができなくなります。標識を見逃すことで信号無視や速度違反を引き起こすリスクが高まります。運転再開前に最新の交通ルールを確認することが重要です。とくに以下の標識は重要ですので見逃すと危険です。

・一方通行

・一時停止

・車両進入禁止

・車両通行止め

・右左折禁止（矢印の方向のみ走行可能）

・進行方向別通行区分（それぞれの車両通行帯がどの方向に進むことができるかを示す）

⚪︎駐車の感覚が分からない

駐車時の距離感やスペースの見極めが難しくなっていることが多く、これが原因で他の車や障害物に接触する可能性があります。特に狭い場所での駐車は要注意です。経験がないと、どのように駐車を行うかが分からず、失敗するリスクが高まります。駐車の練習は特に重要です。また近ごろはセンサーを搭載した自動車が増えており、アラウンドビューモニターなどで駐車をサポートしてくれますが、過信しすぎるのは危険です。 そういったサポート機能を上手に利用しつつも、目視やミラーで確認しながら駐車の感覚を取り戻しましょう。

⚪︎緊張していつも通りの自分でいられない

運転に対する不安や緊張が高まることで、普段通りの運転ができなくなることが多いです。緊張した状態では判断ミスが起こりやすく、例えば急な判断を迫られた時に適切な行動ができなくなることがあります。自信を持てないまま運転することは、さらなるストレスを生む要因となります。ゆっくり焦らずに自信を取り戻していくことが大事になります。

●ペーパードライバーの基本的な練習方法

⚪︎まずはペーパードライバー講習を受けることを優先

専門のペーパードライバー講習を受けることが最も重要です。この講習では、基本的な運転技術や交通ルールを復習し、実践的な指導を受けることができます。

まごころペーパードライバースクールでは、個々のレベルに応じた丁寧な指導を行っており、安全に運転できる自信を持てるようサポートしています。特に、講習を受けることで緊張感を和らげ、自分のペースで学べる環境を整えることができます。当スクールでは安全運転をする上での心構えや状況判断等、テクニック＋内側からも不安要素を無くしていく指導を行っています。

⚪︎日中に運転する

運転に慣れるまでは、明るい時間帯に運転することが理想的です。視界が良い状態で運転することで、周囲の状況を把握しやすく、リスクを減らすことができます。また、昼間の運転では交通量も比較的少なく、安心して練習に集中できます。夜間運転は避け、まずは日中の運転に慣れていくことが大切です。ただし午前8時〜10時、午後16時〜18時頃は会社への出勤や帰宅の方が多く、混雑する可能性があることから、この時間帯を避けて練習したほうが良いでしょう。

⚪︎人通りや車通りの少ない駐車場で練習する

混雑した道路よりも、広くて静かな駐車場で練習することをお勧めします。この環境では、他の車や歩行者に気を使うことなく、運転に集中できるため、徐々に自信をつけることができます。また、駐車場での練習を通じて、駐車の技術を身につけることもできます。一般的には交通量の少ない2車線の道路がおすすめです。 2車線あると、ゆっくり走っていても右側から追い抜いてもらえるため、焦ることなく練習できます。 特に車線変更等は落ち着いて周りの交通量が少ない場所での練習から始めてみるのがいいでしょう。自宅の近くで最適な練習場所を探してみましょう。

⚪︎慣れている人と一緒に練習する

運転経験者と一緒に運転することで、リアルタイムでのアドバイスやフィードバックを受けることができます。このようなサポートを受けることで、自分の運転の改善点や注意点を把握しやすくなり、運転スキル向上に役立ちます。また、緊張感を和らげる助けにもなりますので、できるだけ信頼できる人と一緒に練習することをお勧めします。ただし協力者の多くは、教習所の教員のようなプロフェッショナルではないため、的確な指示を期待することは難しいです。また協力者が家族や友人の場合、思い込みや感情によって指導方法が変化することも多いため特に注意は必要です。

●まとめ

いきなり運転を再開することは多くの危険を伴いますが、適切な準備と練習を重ねることで、安全に運転を再開できるようになります。短期間で運転出来るようになりたい場合は、まずは専門のペーパードライバー講習を受け、基礎をしっかり固めてから、効率的に運転技術を磨きましょう。費用をかけたくない場合は、自分でコツコツ練習するのも良い方法です。どのような練習方法を行うにせよ、一定の運転技術に自信がついてから実際の運転を始めることが、事故やトラブルのリスクを軽減するために重要です。まずは知っている道を運転し、徐々に自信をつけてから初めての場所に挑戦するなど、少しずつ運転に慣れていくことをお勧めします。これにより、安心して運転できる環境を整えていき、徐々に運転に自信を持てるようにしていきましょう。あなたの安全運転を心より応援しています。